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管理人のまさきと申します。スケール、キャラクター問わず作るなんでも屋モデラーです

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ハンドピースのメンテナンス

エアーブラシの塗装作業では色を変える度にハンドピースの洗浄が必要になります。また作業後にはハンドピース本体の清掃と時には部品を分解して内部も清掃してやる事がトラブルなく快適なエアーブラシを行う事につながります。まずハンドピースを分解した写真を掲載しました。内部を徹底的に清掃する場合はこれくらいバラバラに分解します。特に部品の名前は全部覚える必要はありませんがこの後説明で部品の名前を挙げていますのでどの部品が分からない時にはこの図で確認してください。また清掃後にちゃんと組み立てが出来るよう部品の位置関係を覚えてください。

●吹く色を変える時のハンドピースの洗浄
ハンドピースの中の洗浄が不十分で前の塗料が残ってしまうと次に吹く色が濁ってしまう場合があります。中にはホワイト専用とかメタリック色専用などと色によって数本のハンドピースを使い分けるモデラーの方もいらっしゃるようですがなかなか皆が同じ様な事はできません。塗装作業では何度も色を変える場合も多いと思いますのでなるべく手前をかけずに効率良くきれいに洗浄できるようにしておきたいものです。

余分な塗料を瓶に戻しカップに残った塗料をティシュペーパーなどに吹き出したり拭き取ったりしてある程度きれいになったら薄め液を適量カップに注ぎます。その後ニードルキャップを指でふさぎボタンを押しエアーを逆流させブクブクうがいさせるようにしてハンドピース内の塗料を溶かし出します。ニードルキャップが王冠型の場合はノズルキャップを少しゆるめてやるとエアーが逆流してうがいができます。

うがいして色がついた薄め液はそのまま吹き出してやります。2、3回繰り返して薄め液に色がつかないまできれいにします。吹き出した塗料はボロ布やティシュペーパーにしみ込ませても良いですが写真のようなクリーナーボトル があると部屋に臭いが拡散するのをある程度防いでくれます。
ニードルキャップに塗料や薄め液の吹き溜まりが残っていると塗装面を汚してしまうことがありますので、もしニードキャップが汚れていたら薄め液をしみ込ませた筆できれいにしてやります。またカップのフタも汚れていたらきれいに拭き取りましょう。

●作業終了時のハンドピースの洗浄
塗装が終わりしばらくエアーブラシを使わない場合のメンテナンスです。上の項目のハンドピース内部の洗浄を済ませてからもう少し丁寧に各部分を清掃します。なお作業終了時の洗浄には水性アクリル塗料やエナメル系塗料を使った時でもラッカー系塗料の薄め液を使うときれいになります。

ラッカー系塗料の溶剤より更に強力に汚れを溶かしてくれるツールクリーナーというのが塗料メーカ各社から出ています。ラッカー系溶剤より強烈な臭いがしますので換気には注意が必要ですが
ハンドピースのメンテナンスにあると便利です。プラ素材を溶かすので塗料の溶剤としては使用できません。間違えて使用しないよう各社フタの色が赤になっていますので注意してください。
ツールクリーナーをカップの中に少し入れてニードルアジャスターをゆるめニードルを1センチほど引いたり押し込んだりを繰り返します。ハンドピース内に残った塗料のカスなどをニードルの押し引きでツールクリーナーと共にノズルから排出します。
その後ニードルを抜き取り汚れを拭き取ります。
カップ内もクリーナーをしみ込ませた綿棒などを使い隅々まできれいにします。粗悪な綿棒を使うと綿クズがかえってハンドピースを詰まらせる原因となりますので注意してください。
ニードルキャップやノズルキャップに固まった塗料がついている状態でしたら溶剤やツールクリーナーで溶かし綿棒などで拭き取ってください。
ニードルを曲げないよう注意してセットして最後にクリーナーや溶剤をしみ込ませたボロ布やティシュでボデイ表面の汚れを拭き取ります。

●部品を分解してのハンドピースの清掃
塗料の出が悪くなった。ノズルが詰まって塗料が出ない。押したボタンが戻らなくなった。など使用に支障が出てきたら一度ハンドピースを分解して徹底して清掃しなければいけません。またこうなる前に定期的に分解清掃してメンテナンスしておくとトラブルなくいつも快適にエアーブラシ塗装ができます。

まずはハンドピースを分解します。特にニードルとノズルの先がむき出しになっていますので清掃中に何かにぶつける、落とすなどして破損しないように細心の注意をしてください。溶剤やツールクリーナーにこのまま本体と部品を浸してのいわゆる「つけ置き洗い」は内部のゴムパッキンを痛めますのでやめてください。
溶剤やクリーナーをしみ込ませた綿棒などで内部の汚れを拭き取ります。各部品も汚れを徹底して拭き取るようにします。
塗料の出が悪くなった。ノズルが詰まって塗料が出ないといった場合がノズルも分解清掃する必要があります。ハンドピースを買うと必ずノズル用の専用レンチが付属していますのでそのレンチでノズルを慎重に外してください。
クリーナー液につけて極細の筆で中を洗浄します。ノズルにもゴムパッキンが使われていますので長時間液に浸すのは避けましょう。
洗浄が済んだらニードルが貫通するか確かめます。本体に取り付ける時はあまりきつく締めすぎないようにしてください。ノズル破損の危険があります。
どうしても詰まりが取れないという場合はかなり強引ですが、0.2ミリの洋白線を少しづつ押し込んで詰まった原因のゴミを押し出しす事もあります。ただノズルは大変繊細な部品でこの方法ではノズルを破損させる可能性もあります。もしそうなっても責任は負えませんのでもし試す方は自己責任にてお願いします。またこの方法を使ったのは0.3ミリ径のノズルの場合です。
ボタンの戻りが悪いという場合はボタンかこの赤丸で囲んだピストンという部品が原因です。この部分をピンセットの先などで突いてやるとすぐ外れます。まずこのピストンとそれが通っている穴をきれいに清掃します。
ボタンも同様の清掃して取り付ける前に丸で囲んだ部分にグリスを塗ります。グリスの塗り過ぎもトラブルの元ですので爪楊枝の先でちょっと塗る程度にしてください。Mr.エアブラシ メンテナンスセット という商品がありそれにグリスがセットされているのでメンテナンス用に購入しておくと便利かと思います。
最後に各部品を組み立てメンテナンス完了です。